歴史の中の魔女たち
魔女
●妖術の実践者 その意味は 文化によって異なる。 魔女は呪術と魔術的技術に長け それらを儀式で使用する。呪い(まじない)呪縛 祈神 招霊等を介して 善 もしくは悪の目的のため その力を操作する。飛行 変身 透視 天候操作 遠隔からの殺害 または治療
魔術師(ソーサリー)は 有史以前から普遍的に存在しており 魔女とは 男性でも女性でも在り得る。だが 西欧文化の数世紀間、魔女(ウィッチ)は もっぱら女性をさした。
歴史を通じて 魔女は普遍的に恐れられてきた。魔女の悪意が満ちたとき 悪霊と交わり 邪悪な呪縛を他者にかけると信じられてきたからだ。魔女をめぐる西欧の概念は 古代アッシリア バビロニア アッカディア ヘブライ ギリシア ローマに 遡るといわれて 古代アッシリア書字版には男魔法使い 呪術師 女呪術師 そして魔女の魔法の能力が 記されていた。 古代ローマ 古代ギリシアでは 魔女を 薬草の知識 超自然的能力のさづかったものとみなしていた。
白魔女と黒魔女
●白魔女は病気を治療し 失せものを予言し 泥棒を探し出す。生殖能力を高め 悪天候を追い払う者であった
黒魔女は その魔術を他人を害するものだけに用いた。魔女狩りの初期 白魔女を黒魔女と同様に迫害する事は無かった。何故なら 白魔女たちは 重要な要求にこたえると認識されていたからだ。民衆は 黒魔女を恐れながらも 病を治し困ったときに手助けをしてくれる村の呪術師(白魔女)に しがみ付いていた。しかし 魔女の熱狂が激しくなるに従い 民衆の意見を形成している悪魔学者 魔女狩り人は 白魔女の起訴を要求し始めた。善の魔女たちであっても魔女の持つ超自然的才能は 神から得たものではなく いつでも邪悪な行為を行う事が可能な悪魔から得たものだと主張した。また善魔女は 悪魔女より遥かに危険であり 両者共に絶滅させる必要がある事を マサチューセッツの コトン・メイザーは裏付けた。
魔女狩りと異端尋問
イングランドの魔女 シルヴィー・リーク 魔女の定義
善悪の通常ならざる諸能力を有する女性こうした能力は宗教的心理をめぐる人の理解と直接的関係を持つ。
より高次な力から発する能力が用いられるか否かは当人と意図に依存している。
ほとんどの魔女たちは 善のためだけに魔術を使用し害のために使ってはいけないと強く信じて居る。
1950年代新異教的妖術が起こると否定的な呼び名「ウィッチ」という語から 「ウィッカ」に置き換えるべきであるとの声が上がった。だが スターホークは「螺旋状の舞踏」の中でこう記述している。ウィッチを再使用する事は 我々の権利を再要求する事であり 魔女である事は頑迷固随と憎しみの犠牲者となった20万人と一体化することである。
偏見が これ以上犠牲者を要求する事の無い世界に形成するための 責任を取る事である。
魔女信仰
古くは男性の魔術師も それ含まれていた。性別を特定している記述はない。
悪魔から魔術や呪法を学び(得る) 暴風雨やひょうを激しく降らせたり
人や家畜を病や死に至らしめ 猫・ひきがえる・3本足の兎などに変身する。
また人間を 動植物や石に変える。
年一回人里離れた山中で 魔女と悪魔の集会が、繰り広げられ
サバト(Sabbath)の酒宴と 5月1日の前夜「ワルプルギスの宵」の
ドイツのブロッケン山頂の饗宴の日には、箒や杖、ひしゃく・車・雄山羊・豚などに
乗って空中を飛んでやってくる。 中世では魔法・魔女に対するキリスト教の迫害は、激しく、
魔女裁判が行われたが、魔女信仰が根強く残っていた16世紀には、
超自然的な力を持つ魔女の存在は、信じられていた。
深夜、洞穴で蛇の肉、蠍の刺、蝙蝠の翼、とかげの脚、
竜の鱗、毒草の根などを入れた「呪釜」を煮ながら呪文を唱える
呪文は Discoverie of Wictcraft に記され 魔術師は悪魔に魂を売り、
代償として魔女と同じく悪魔より妖術の力を授かったと信じられていた。
セーレムの魔女裁判
1626年に英国人が初めて入植し、貿易港として栄えたセーレムは、魔女裁判で有名だ。
1692年1月、十代の少女数人が病に倒れたが原因が、わからず 医師は、それを
魔術のせいだと診断し、それが、波紋を呼び魔女狩りに発展した。
約1150人の「魔女」が逮捕され その内十九人もの判決は、有罪とくだり絞首刑となった。
当時のセーラムは、入植後の混乱の時期と重なり 勢力争いが行われていた。
悪霊や迷信は、魔術に繋がり 英国法で違法とされていたことなどが、根底にあるが
恐ろしい事には、別の意味で 町の人々の目は、次々と血祭りに上げる「魔女」をむさぼった。
後に少女たちの集団ヒステリーと判明したが、
魔女狩りの犠牲となった何人もの命が、失われた。
犠牲者の名誉回復は行われたものの、「セーレムの魔女裁判」は米国史の汚点の一つとなっている。
魔女裁判から三百年を経ても、魔女伝説はこの町にしっかりと根付いていた。
ベル・ウィッチの呪い
1820年12月 テネシー州の開拓農民ベルが、闘病生活の後、息を引き取った。
人々は、魔女の仕業と口々に噂した。
じつは、その3年前 隣家に住む 孤独な老婆ケイトに
奴隷を売った際の金銭的トラブルが、ことの始まりであった。
老婆ケイトは、開拓農民ベルを 詐欺師と罵りながら
「復讐してやる」という言葉を残し憤死してしまった。
それからと云うもの ベルには奇妙な事ばかりが起きた。
最初は、閉めたはずのドアが、開いていたり 誰もいない部屋から
激しく物を叩く音が、聞こえて来たり
ベルの娘が、眠っていると毛布が、突然剥ぎ取られたりした。
そんなある日、ベルが畑にいると鳥と犬に似た奇妙な生き物をみた。
その2匹を追いかけて 洞窟にたどり着くと そこは、大昔のインディアンの聖域であった。
ベルは、その2匹に向けて発砲すると 四匹の化け物は、消え
死んだはずのケイトが、現れ云った。「おまえは、必ず死ぬ!」
そしてベルは、あえなく倒れた。
顎と舌が麻痺し食事が、とれない事での 衰弱死であった。
これが米国史に残る「ベルウィッチの呪い」となる。
メイフェアの魔女(アン・ライス)
海で溺れ、生死の境をさまよったマイケルは来世をみた。
彼はそこである人物に会い「目的を果たせ」という謎の啓示を受ける。
そして彼を現世に引き戻したのは、美しい女医ローアン・メイフェア。
二人は激しい恋に落ちるが、彼女こそ幾世紀にもわたる魔女の末裔だったのだ。
ある日 ローアンは母の死を聞き 葬儀に出るため、一族の住むニューオリンズへとでかけ
マイケルもその後を追いかけるが、超自然現象研究団体タラマスカの一員アロンに阻まれる
アロンは、メイフェア一族の過去を調べた書類を読むようにマイケルに勧める。
一族の歴史は異端審問盛んな17世紀後半。
ローアンの祖先 魔女スザンヌ・メイフェアは、スコットランドで悪霊ラシャーを呼び出し交わる。
悪霊は娘デボラに受け継がれ 以後、魔女の一族は近親相姦の交わりを繰り返しながら
心霊能力を強め、悪霊の力で 巨万の富を築く。
母の死でメイフェア一族の主となったローアンは、それまで一族の実権を握っていた
伯母カーロッタと対決する。そして、300年にわたり一族にとりついている
悪霊ラシャーは、ローアンを誘惑しついに・・
サラマンカの洞窟伝説
サラマンカの中心、大聖堂あたりは、中世の時代に 地下室や洞窟の闇の中で、
禁断だった占星術、錬金術などが密やかに学ばれていた。
伝説や神話を生み出したのも この洞窟や 地下室であったと言われている。
鉄門で厳重に閉じられた石造りの建物。
500年程前、魔術や占星術を学ぶために夜な夜な学者たちが
集まる洞窟が現存していた。
この秘密の洞窟に関する言い伝えは多い。
作られた年月も目的もまったく不明、教会の地下礼拝堂であったらしいというが、
実は他の場所にもいくつかあり、地下道で繋がっていたという説がある。










